火薬御飯

Category :  ミリタリー
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 昔はなにか一つの事を調べるにも本屋を何件も回って
高価な洋書を(買えないから)立ち読みしていたものだが、
今はかなりマイナーな海外の話題でも瞬時に取り出せる。

これもその一つ、フォーランド・ナット。 マッチボックス社のプラモの
説明書(英語)を英和辞典を片手に読んではふり仮名をふっていた。
インド空軍は有名だが フィンランドに配備されていたのは初めて知った。
gnat01.jpg
イングリッシュ・エレクトリック社で ジェット戦闘機ライトニングの開発に
携わったペッターがフォーランド社に移って開発した小型戦闘機。
インド・パキスタン戦争でF86セイバーを圧倒したという武勇伝に熱くなった
ものだが、多少誇張されていた事もいかにも”戦史”らしいと今では思う。
後に英国空軍のアクロバットチームで使われたり、映画”ホットショット”
実際 飛行していたのをみると、機械的な信頼性は高かったのだろう。

戦闘機とは文字通り戦争の道具だから、伊達や酔狂はでないはずだが、
およそ”国家の威信”という意地や見栄が掛ってくると「なんじゃこりゃ?」的
かなり奇怪な飛行物体ができあがることがある。特に英国はそれが顕著だ。
Lightning002.jpg
この時代のテーマは”超音速”。とにかく”スピード命”。あとはどうでもイイと
いうくらいの国威発揚的な用兵哲学があった。名前は”稲妻”か電撃”だし。
ナットと同じペッターの前作となるライトニングは、実験機を実用化させたと
いう点では、後のホーカー・シドレー ハリアーなどに生立ちが似ている。

縦型双発という他にはない動力配置は、機体表面積の減少のためだった
らしいが、そのため胴体のほとんどがダクトとエンジンに占められている。
後退角の大きい主翼にしたかったが離着陸性能等を考えて三角翼には
できなかった。結果 燃料タンクが確保できず、フラップにまで燃料を入れ
後々は胴体下に膨らみを設けざるをえなかった…のカタチがそれだ。
主脚の位置をみればわかる通り 爆装もあまり期待できない。 それでも
インターセプター(迎撃戦闘機)としての評価はまあまあ良かったそうだ。

ただナットに比べると、いかにもツギハギだらけの”やっつけ仕事”的な
設計に見えてしまう。設計者のペッター自身もその完成を前に辞してし
まっている。遥かに潤沢な予算が与えられた”国家プロジェクト”だった
はずだが、なぜか"作品として"の設計者の苦悩をみる気がする。
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テーマ:飛行機 - ジャンル:趣味・実用

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