火薬御飯

Category :  四輪
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現物を(久しぶりに)間近で見ると、現行のムルシエラゴガヤルド、まして
ディアブロとは全く違うクルマだったと気がつく。車高が低い以上に、意外と
小さい。30年も前の車だから仕方ないが、内装はあっさりしている気がする。
カウンタックLP400
スーパーカー・ブームの当時は、いかにも”未来の乗り物”というか、まるで
宇宙船か何かみたいに見えたが、今見ると(最近の車のような)虚飾が無く、
全体のカタチのカッコ良さが印象的だ。 仮にインパネだけなら、デジタルな
機能満載の、最近のクルマのほうが 当然「未来的」ではある。所謂ブーム
当時(1974~1978年?)は、家には親父の愛車 810ブルーバードと 母親の
パブリカがあったのを憶えている。比較するのも憚られるが、それでも近隣
の平均的な ご家庭よりも 多少は裕福な家だったようだが。

 当時から、どちらかというと少年サンデー派だった私は、少年ジャンプ連載
サーキットの狼が発端となった、そのブームには疎かった。ただし 周囲の
友人達の間での加熱ぶりは凄まじく、話を合わせるのに苦労していた。彼ら
の誘いに負け、プラモデルデ・トマソ・パンテーラ、その他)を作ったりもした
が、プラモ屋に通っているうちに なんとなくミリタリーに興味が移っていった。

ミリタリーを始めるとすぐに気付く事がある。イタリア軍というのはすごく弱い
戦車がボロいのは 我が国も同様だが、イタリアは陸海空とも 見る影もない。
欧米には、「世界一薄い本は?…イタリアの英雄伝」というジョークさえある。
戦には弱いし、機械や工業もさほど発達していない。 ただし こと文化・芸術
面においては、歴史的に観ても 日本はおろか欧米各国の追従さえ許さない。
プラダブルガリアルマーニも、世界の有名処はイタリア系が名を連ねる。
国の大事は苦手だが、遊興には強いという国民性は、米英やドイツから多く
を学んだ(パクった)日本とは、車などに対する考え方も根本的に違うらしい。
イタ車は、工業製品ではなく、伝統工芸品として扱われるべきかもしれない。

もう一つ、当時から不可解であったのが、訳知りのスーパーカー少年たちが
挙って口にしたベルトーネという名前。その頃はベルトーネが 個人名か会社
の名称かすら わからなかった。もしかしたら、得意げに話している 友達らの
中にも、デザイナーの個人名ていどの解釈の者も居たかものしれない。 否、
たぶん、わかっていなかった。実際このカロッツェリアという 独特なシステム
(日本的に云うと、外注先)は未だによくわからない。これは 日本には馬車
いう交通機関があまり普及しなかったためだと思う。海外では、古代ギリシャ
春秋戦国時代から すでに戦闘馬車として国策でも普及が進んでいた。
コーチビルダー(コーチワーカー)
この馬車の車台を造る工房をコーチビルダーと称する。その動力は当然
「馬」なので、その調達は牧畜業者の仕事に分業される。 日本では 戦後
自動車メーカーとして 全て一環生産(内製)する体制から始まっているが、
欧州では”車体屋”と”動力屋”との共同作業(委託)で行われていたようだ。

ベルトーネも イタリア国内だけでなく、ボルボやシトロエンの車台も製造し
ていたが、エンジンは作っていない。 今で言うホワイトボディのような状態
で納入していたのかと察する。ただし それは日本車の様なモノコックでは
なく、鋼管溶接のラダーフレームに外装を取り付けた、ハンドメイドに近い
ものが多かったはずだ。カウンタックもプロトタイプはベルトーネ製の車体
(セミモノコック)だったが、そのスペック(強度不足)と 仕上げの悪さを嫌い、
生産型はランボルギーニ内製の バードケージフレームに変更されている。
カウンタック LP400
その内部構造や歴史のハナシは、後々積もった薀蓄で、やはりこのカタチ
あってのカウンタックだと思う。GT-Rは確かにスゴイかもしれないが、それ
成績逸話であって、一目でわかるインパクトとは違う。無論 子供には
わからない。この形をデザインしたのは ベルトーネのマルチェロ・ガンディ
ーニ
で、フレーム構造やエンジンを含めた全体のパッケージング等を監督
したのがランボルギーニのパオロ・スタンツァーニということらしい。

 この車両、かつて一斉を風靡した SSSA (Sea Side Sports Association)
シーサイドモーターのステッカーが貼られたキャステルオート所有の車体。
設計者のパオロ・スタンツァーニは、その後ブガッティEB110など多数の車
の設計を手掛けているが、所謂 レース屋ではなく、車の機械としての機能
を追求するに余念がなかった。ただ未だにカウンタックを超える名車はない。
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テーマ:スーパーカー - ジャンル:車・バイク

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