火薬御飯

Category :  ミリタリー
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NATO軍としてリビアに転回するJAS39グリペンスウェーデン空軍の海外
派遣は コンゴ動乱サーブJ29を投入して以来 実に50年ぶりとなるという。
JAS39 gripen libya
NATO軍の作戦名はユニファイド・プロテクター作戦。スウェーデン空軍の
任務は飛行禁止空域での監視飛行で 空爆には参加していない。もっとも
初期のオデッセイの夜明け作戦時にリビアの飛行場と防空施設の大半は
米軍の巡航ミサイル爆撃機無人攻撃機に破壊されていたと思われる。

独自に要求性能(特にSTOL性)から大型化し、結果として運用柔軟性が
疑問視されたJ37ビゲンの反省から、JAS39は第四世代マルチロール機
としては小型に纏められている。要撃戦闘機と対艦攻撃以外、地上攻撃
能力(搭載量等)は限定的と思われるが、輸出には寧ろ好都合なはずだ。

おそらく当初は大型爆撃機に対する迎撃戦闘機として開発されたであろう
サーブJ29 トゥンナンは、コンゴ動乱時には地上攻撃で高い評価を受けた。
サーブJ29 コンゴ動乱 国連軍
J29のベースとなったのが、フォッケウルフの計画機 Ta183フッケバイン
云われている。ただジェットエンジンの信頼性が未だ低い時期だったため、
現在では主流となっている軸流式ではなく、比較的信頼性の高い遠心式
圧縮機
デ・ハビランド ゴーストを搭載したため、太く短い胴体となった。
同系エンジンはデ・ハビランド バンパイア等にも搭載された普及版である。

コンゴ動乱では調停に向かった第2代国連事務総長 ダグ・ハマーショルド
(スウェーデン外交官、死後ノーベル平和賞 受賞)が航空機の墜落事故で
死亡
、陰謀説や撃墜説も飛び交った。当初 国連軍はカタンガ州独立派
空軍傭兵が操縦する 僅か一機のフーガ・マジステールに翻弄されていた。
フーガ・マジステール コンゴ動乱 カタンガ軍空軍傭兵
ハマーショルド墜落死の2ヵ月後、スウェーデンは国連軍にJ29を5機派遣、
最終的には 偵察型を含む11機が投入され、カタンガ軍の軍事施設を精密
爆撃で破壊。スウェーデン空軍の活躍により まもなく国連軍は劣勢を挽回。
武装中立を標榜し、素早く断固とした姿勢を取る此の国の威信が示された。

コンゴ動乱(1960~65年)の時期、スウェーデン空軍にはすでにJ32ランセン
が配備されていたはずだが、より練度の高いJ29を派遣したのは懸命な判断
だった。J29の直接の後継機は、マッハ2級の迎撃戦闘機J35ドラケンとなる。
SAAB J35 ドラケン
同クラスの第2世代ジェット戦闘機が、F-104やミラージュⅢ等に当たるので
J35ドラケンの性能が 同等またはそれ以上だったことがわかる。自衛隊にも
配備され、西側のスタンダードだったF-104は運用柔軟性が少なく 事故率も
非常に高かったのに比べ、J32とほぼ同系のロールスロイス・エイボンを搭載
したドラケン北欧の気象条件でも安定した運用が可能だったと思われる。
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