火薬御飯

Category :  ミリタリー
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ジョン・グレンが マーキュリー・アトラス6号で地球を周回してから50年。
合衆国の国家の威信を掛けた宇宙事業は民間委託され、特別に訓練を
受けていない普通の民間人でも (金が有れば)宇宙に行ける様になった。
ヴァージンギャラクティック社 スペースシップワン ホワイトナイトワン Virgin_Galactic  white-knight one  space-ship one
マーキュリーの飛行高度は150km~250kmと云われているが、ヴァージン・
ギャラクティック社
スペースシップ2は、高度110kmの熱圏内を飛行する
予定。NASAのXプレーンである X-15の到達高度が107kmなので、それら
に近い高度を飛行することになる。しかもアトラスは カプセル型のいわゆる
”使い捨て宇宙船” なのに対し、スペースシップ2は 再使用可能な往還型。
ヴァージンギャラクティック社 スペースシップワン ホワイトナイトワン Virgin_Galactic_ white-knight one  space-ship one
NASAが初期のXプレーンなどで研究を重ねた、リフティングボディのような
形状になる。アスペクト比の大きい細長い主翼は U2などと同じく高々度を
飛行するための物。長いビームを持つ双胴の機体の中央にスペースシップ
ワンを懸吊するための黒いパイロンがある。ターボファン2基を胴体に背負う。

高度100kmを宇宙と定義するアメリカでは、X‐15をスペースプレーン(宇宙
航空機)としている。高度記録をスペースシップ・ワンに破られたことになる。
X-15A.jpg
冷戦下での 軍事技術の開発のためとはいえ、こうした基礎研究が民間に
放出・転用され、大いに役立っているのはGPSなども同じ。いわゆる軍産複
合体の恩恵だが、合衆国では政財官が より高い次元でも結び付いている。

宇宙飛行士用の訓練機であるNF-104Aは、尾部のロケット・モーターの他
主翼が延長され、高度30,000m以上で姿勢制御ができる仕様になっている。
NF-104A.jpg
映画”ライトスタッフ”のラストシーンで、チャック・イェーガーが墜落事故を
起したのは本機の実話だ。 到達高度は スペースシップ・ワンの1/3以下
ではあるが、いまだにゴツい与圧服を着用していた。こうした技術の進歩は
決して一朝一夕のものでなく、資金や労力と 多大な犠牲払って得たものだ。

量産型らしきホワイトナイト2は、よりオーソドックスな形に変更されている。
2機の飛行機を繋げた様な翼中央に、スペースシャトルにも似たスペース
シップ2を、フェアリングで被った形で吊す。エンジンは翼の下に合計4基。
ヴァージンギャラクティック社 スペースシップ2 ホワイトナイト2 Virgin_Galactic_ white-knight two   space-ship two
或いは ”ワン” はアンサリ・エクスプライズへのプレゼンのために、敢えて
奇抜な形状にしたのかもしれない。”2” は、より実用的、または既存の部
品を流用して 手堅く作られたようにも見える。 スペースX・ドラゴンと違って、
ほほ個人、富豪や資産家相手の観光が目的の宇宙旅客機というところか。

欧米のスゴイところは、リーマン・ショックや通貨危機の真下でも、こうした
プロジェクトを坦々と実行出来ること。また、夢物語や絵空事のような計画
に、大枚を叩ける一見酔狂な金持ちがいること。世界は、まだまだ裕福だ。
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テーマ:宇宙に関する話題 - ジャンル:ニュース

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