火薬御飯

Category :  ミリタリー
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欧州列強恐るべし!芸術の国の学芸員は 偉大なるメカニックも兼務して
いるらしい。博物館とはいえ 軍の管轄では困難も多かろう。アバディーン
は戦利品を野晒し。クビンカボービントンは屋内収蔵。 だが 70年以上
前の車両を実働状態にまで復元する技術では 恐らくソミュールが世界一。
Char B1bis MUSEE DES BLINDES - SAUMUR the Saumur Tank Museum ソミュール戦車博物館
ガルパンの実写版が撮れそうだ。監督はスピルバーグに もう一頑張りして
もらおう。B1bisは243両が生産配備された重戦車だが生産年次は1930
年代。70年以上経った機械製品。ドイツ軍に接収され、マーケットガーデン
作戦時にも火炎放射型が稼働していた。或いはそれらの残存かもしれない。

ソミュールのバックヤードには レストアを待つ戦車や部品取りが多数保管
されている。 ルノーR35らしき車両だが、砲塔防盾付近が改造され、T-70
の様な外観になっている。主砲はソ連製M1937(53-K)45mm砲クラスか。
Renault R35 MUSEE DES BLINDES - SAUMUR the Saumur Tank Museum ソミュール戦車博物館
第二次大戦終結後、ドイツ軍が接収していた旧フランス軍戦車は連合国側
に戻り、少数だが余剰兵器として中東やアフリカに流出し、独立紛争などに
再度駆り出される。かつて世界中に植民地を有していたフランスは、独立後
も民間や経済などのネットワークが健在。それらが 流出した兵器を 遺物の
発掘収集の様に掻き集めるため 役立っているであろう事は想像に難く無い。

ルノーFT-17は第一次大戦中 創業者ルイ・ルノー自身が設計に関わった
まもなく100周年の軽戦車。戦車の淵源を探れば古代中国やダ・ヴィンチ
まで遡ってしまうが、鉄箱に全周旋回砲塔を搭載した 近代MBTの原型を
確立。小型で比較的安価なため 合計4000両以上が生産され 戦前我国も
英国戦車ホイペットと共に輸入、帝国陸軍に10~13両が配備されていた。
Renault FT-17 Jagdpanzer 38(t) Hetzer Sd.Kfz. 138/2
窓側にサンドブラスターが見える。 後方のヘッツァーは 誘導輪が4穴の最
後期型。こんな仕事ができる職人は羨ましい限りだ。エンジンも 当時モノを
起すのが流儀らしい。 サビを落した程度では 稼働状態までもっていくのは
難しいそう。ワンオフに 3DスキャンやNC加工等も使われているのだろうか。

ストームバード Me262 プロジェクトは 2機目を進空させていた。Me262
は、いわゆるレストアではなく レプリカらしい。戦車や戦闘機は 古いだけで
なく、機械としての設計概念や使用目的がクルマやオートバイとは全く違う。
Tigre II Hetzer MUSEE DES BLINDES - SAUMUR the Saumur Tank Museum ソミュール戦車博物館
ケーニッヒス・ティーガーは重量が70トンもある。自動車のような走行性能
や快適性でなく、重火力と重装甲で敵に打撃を与えるのが主目的。十分な
試験をする余裕も無く 機械的な信頼性など 切迫した戦況の中では考えら
れていない。その欠陥だらけの代物を まともに走らせるのだから恐れ入る。

ソミュールではないが、数年前河底から引き上げられレストアされたⅣ号
突撃砲
。ほとんど宇宙戦艦ヤマト。 Ⅲ号突撃砲より台数が少なく おそらく
現存する唯一のⅣ突だが、外観に留まらず実走可能状態まで復元された。
Sturmgeschutz Ⅳ Muzeum_Broni Pancernej Ⅳ号突撃砲
クルスク敗戦後、後方に引き上げられ改装された 重駆逐戦車エレファント
の直協としてイタリア戦線に転回した車両の一台か。ただし 誘導輪やリモ
コン機銃などⅣ号J型車体の後期型のようだ。欧州では こうした戦時中の
兵器の発掘や取引が盛んで、レストアも高いレベルで進行しているらしい。
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テーマ:戦争と歴史 - ジャンル:海外情報

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